フォトグラファー 須藤絢乃が、SHE TALKS SILENCEとコラボしました!

2016.08.02 | SHE TALKS SILENCE, AYANO SUDO

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「女子と渋谷の写真展。」from シブカル祭。
弊社所属アーティスト須藤綾乃とSHE TALKS SILENCEがコラボしました!


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8. 3(wed)~8. 7(sun) @PARCO GALLERY X (PART1・B1F) 入場:無料

過去「シブカル祭。」に参加してくれた女子写真家5人が、「渋谷」をテーマに写真作品を撮り下ろし。

それぞれの目に映る「渋谷」の表現をお楽しみください。本写真展の開催に合わせて、
限定オリジナルZINEも制作するので、こちらも合わせてどうぞ。

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私にとって渋谷が、公園通りが、特別な場所である理由。
それは、思春期に「渋谷系」と呼ばれる音楽の洗礼を受けてしまったからだと思う。

小学5年生のときに、塾の先生が貸してくれたフリッパーズ・ギター。
トラットリアというレーベル。
大袈裟ではなく、そこからすべてが始まって、そして今に繋がっている。

私には想像することしかできない、80年代後半~90年代前半の渋谷の空気。
CSVがあって、HUNTERがあって、HMVではインディーズ・ミュージックがたくさん売れていて。
パルコのセールは、岡崎京子の漫画に出てくるような、おしゃれにうるさい女の子たちで賑わっている。
そこに自分も居てみたかった。(生まれてくる時代を間違えたと、本気で思ってる。)

鹿児島の田舎で過ごしていた10代の頃の私は、いつもそんなことを考えていた。

でも、大人になるにつれ、それがだんだんと恥ずかしくなり、
「渋谷系」と呼ばれる音楽や、それにまつわるカルチャーから遠ざかるようになっていった。
その理由はいくつかあった。
海外の新しいインディ・バンドなどをリアルタイムで聴くようになると、「昔の」「日本の」音楽を聴くことはクールじゃない、と思ったり、「渋谷系」というカルチャーに心酔している人たちを客観的に見て、共感できる雰囲気じゃないなと感じたからだと思う。

でも、いちばんの大きな理由が別にある。
それは、「渋谷系」の中心人物であった人たちは、それにまつわる物事をあまり好意的に捉えていないのではないかと感じていたから。

そんな状況で「渋谷系」を大事に愛でているのは、なんだか、教祖が去ってしまった宗教でいつまでも過去の古い教えにすがっているような感じがして、そこに属しているのはかっこ悪いし、悔しいなと思っていた。
それだったら私は、そこからとっとと抜け出して、もっとかっこいい音楽を知ったり、自分で作ったりしよう。
そう強く思っていたのだった。昨年の、ある時点までは。

昨年のある日、その中心人物の一人である小山田圭吾さんとの会話の中で私は、彼が「渋谷系」というものを否定していたわけではなく、ただ、それ取り巻く誤った解釈や、偏った好奇心を向けられることを拒んでいただけであったということを知った。
むしろ彼は、私がフリッパーズや渋谷系について話すことを喜んでくれたし、私が知らなかった当時の色々な出来事を教えてくれたのだった。

意外な、そして喜ばしい事実がわかったことで私は、自分に影響を与えた「渋谷系」というものを、また素直に受け入れられるようになった。
いい大人になった今でもその呪縛から結局解放されていないのは、それだけ自分の血肉骨となってしまっているのだと、抗えないものなのだとわかってきたというのもある。
とはいえ、盲目的で無闇な賞賛は向けたりしないし、若い自分たちの方が、それ以上にかっこいいものを作りたい、作るべきだとも思っている。

そういえば、タイムリーなエピソードを聞いた。
小山田さんが先日、フジロックのために来日したBECKと食事をして、 渋谷の街が見渡せるそのレストランの屋上で、一緒にのんびり話していたときのこと。
BECKが、「あ、パルコが見える」と言った。
(彼は、90年代に来日した際、パルコの看板のロゴを気に入り、自身のアルバム『MUTATIONS』のジャケットで、同じフォントを使用している。そし て、来日する度に渋谷のホテルに泊まっていたのもあり、地図がなくても自由に歩き回れるくらい、渋谷を知り尽くしている。)
小山田さんが、「渋谷のパルコ、もうすぐ閉まっちゃうんだよ」と言うと、BECKはとても驚いて、
「90年代とはずいぶん変わっちゃったよね。あのときの渋谷は本当にクレイジーで最高だった」と、懐かしそうに話していたそう。
渋谷の街は、パルコは、BECKにとっても思い出のある場所だったのだ。なくなっちゃう前に、思い出の看板を見られてよかったね、BECK。

渋谷がこれからどんなふうに変わっていくのかわからないし、ノスタルジーに浸ってばかりもいられないけど、かつての渋谷が、ある強烈な魅力を持った街だっ たことは間違いなく、そこからたくさんのカルチャーが生まれてきたのは素晴らしい事実で、その影響はきっと脈々と続いていくものだとも思う。
そして、それを上回る新しい「何か」が、また渋谷から生まれてきたらすごく面白いと思うし、
やっぱりずっと、そういう街であってほしい。どうしても、そう思ってしまう。

2016年7月31日

SHE TALKS SILENCE
山口美波

フォトグラファー 須藤絢乃が、Tokyo Art Book Fair 2016にて新作PhotoBoxを発売いたします!

2016.09.16 | AYANO SUDO

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Tokyo Art Book Fair 2016


弊社所属アーティスト須藤綾乃が、明日から4日間開催されるTokyo Art Book Fair 2016にて新作PhotoBoxを発売いたします。


Tokyo Art Book Fair website

9月16日(金)ー 9月19日(月・祝日)


2015年シブカル祭で発表された「浅草に死す」。
須藤絢乃が撮る浅草に降り立った美少年のフォトストーリー。その続編が生まれました。作品プリント10枚が収められた職人による豪華なボックス。すべて作家の手作業によるグリッター加工(キラキラ)が施されています。
ビームス創造研究所クリエイティブディレクター青野賢一氏による寄稿、そしてあちゃちゅむによる衣装協力。
ボックスごとにデザインや表紙が異なる超スペシャル仕様。
外装のボックスを飾るだけでも美しいです。
是非ご覧ください。

「Death in Asakusa 浅草に死す」

完全限定10部。
価格 16万円+税
ブックフェアのみならず、オンラインでのご注文も受け付けております。
お問い合わせは
ayanosudo@gmail.com まで。


Tokyo Art Book Fair 2016
9月16日〜19日・2016年
京都造形芸術大学・東北芸術工科大学 外苑キャンパス
東京都港区北青山1-7-15
ブース名:Fraction Magazine Japan/ SkyEarth

作家は全日15時より滞在予定。
開催時間
9月16日 (金) 15:00 ~21:00
9月17日 (土) 12:00 ~20:00
9月18日 (日) 12:00 ~20:00
9月19日 (月・祝日) 11:00~19:00

フォトグラファー 須藤絢乃が、「浅草に死す」を代官山フォトフェアに出展します!

2016.09.28 | AYANO SUDO

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代官山フォトフェア Daiklanyama Photo Fair


先日、Tokyo art book fairでご好評いただきました新作アートボックス「浅草に死す Death in Asakusa」を 代官山フォトフェアの参加ギャラリー、MEMのブースにてご覧いただける運びとなりました。ぜひご来場いただき、お手にとっていただければ幸いです

会期:2016年9月30日(金)-10月2日(日)
日時:11:00-21:00(但し最終日は17:00まで)
会場:代官山ヒルサイドフォーラム、ヒルサイドプラザ、アネックスA棟
入場料:一般1,500円/学生: 1,000円
主催:一般社団法人日本芸術写真協会

Dates: September 30 Fri. - October 2 Sun., 2016
Opening Hours: 11:00 - 21:00 (11:00 - 17:00 on the last day)
Sites: Daikanyama Hillside Forum, Hillside Plaza, ANNEX-A
Admission fee: ¥1,500 / Student: ¥1,000.
Organizer: Fine-Art Photography Association

浅草に死す Death in Asakusa


浅草という名の、皮膚の物語。
透きとおる肌に浮かぶ光の粒に誘われて、箱の奥の闇へと迷ってしまう。
乱歩も知らぬ色の妖かしが聞こえてくる...
港千尋


2015年シブカル祭で発表された「浅草に死す」。
須藤絢乃が撮る浅草に降り立った美少年のフォトストーリー。その続編が生まれました。作品プリント10枚が収められた職人による豪華なボックス。すべて作家の手作業によるグリッター加工(キラキラ)が施されています。
ビームス創造研究所クリエイティブディレクター青野賢一氏による寄稿、そしてあちゃちゅむによる衣装協力。
ボックスごとにデザインや表紙が異なる超スペシャル仕様。
外装のボックスを飾るだけでも美しいです。
是非ご覧ください。

完全限定10部。
価格 16万円+税
フェアの他に、オンラインでのご注文も受け付けております。
お問い合わせは
ayanosudo@gmail.com まで。

須藤絢乃がトークイベント 「青の部屋」vol.19に出演!

2016.10.17 | AYANO SUDO

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弊社所属アーティストの須藤絢乃が10月27日、BEAMSクリエイティブディレクターの青野賢一さんとトークイベントをします。
ご予定が合いましたらぜひご参加下さい。


青野賢一 × 須藤絢乃

〜from Aono〜
今回の「青の部屋」にゲストとしてお招きする須藤絢乃さんとは、渋谷パルコで2011年より開催していた「シブカル祭。」というイベントをきっかけに知り合いました。昨年の「シブカル祭。」に関連して制作した読売新聞の特別ページに、僕はインタビュアー兼ライターとして携わりましたが、その際に須藤さんにも取材させてもらい、話すうちに共通の興味や視点があるということがわかり、なんだか嬉しかったことをよく覚えています。

須藤さんは先日の「TOKYO ART BOOK FAIR 2016」でアートボックス『浅草に死す』という作品をお披露目しました。このアートボックスは、2015年の「シブカル祭。」で展示した作品を下敷きに、新たに数カットを撮り下ろし、10枚組のプリントそれぞれに彼女のアイコニックな手法でもあるグリッター加工を施して美麗な箱に収めた作品(エディション10)。この『浅草に死す』には僕が書いたテキストも封入されているのですが、美術作品にこうしたかたちで携わることができて夢のようです。

そんな風にご縁のある須藤さんに、現在に至るまでのあれこれや、11月から芦屋市谷崎潤一郎記念館にて開催される個展の話、今後の展望などを時間の許す限りお伺いしようと思います。アーティストが自らを語るということは、展示などにあたっては稀にありますが、かなり貴重な機会になるのではないでしょうか。どうぞお楽しみに。


【開催日時】10月27日(木) open 19:00 / start 19:30

【会場】イズマイ

〒101-0031 東京都千代田区東神田1-14-2 パレットビル1F TEL : 03-5823-4222
営業時間 月〜土 10:00~20:00(L.O 19:30)日曜 定休

都営新宿線「馬喰横山駅(出口2)」徒歩2分
JR総武線「馬喰町駅(出口2)」徒歩3分
都営浅草線「東日本橋駅(出口A1)」徒歩5分
地下鉄日比谷線「小伝馬町駅」徒歩5分

【参加費】¥2,500-(パイプレート&1ドリンク&お土産付き)

【出演者】青野賢一(BEAMS)、須藤絢乃

【ご予約方法】
mail@ismy.jpにお名前・予約人数・お電話番号をご記入のうえ、 件名を「青の部屋予約」としてメールをご送信ください。 こちらから返信させて頂き次第、予約完了となります。


※3日以内に返信が無い場合、送受信エラーの可能性が考えられます。大変お手数ですが、03-3865-6081(KKHK:イベント担当/土日祝休)までお電話をお願い致します。携帯電話アドレスからのエラーが多くなっているようです。(お申込前にmail@ismy.jpからのメールを受信できるよう設定確認をお願い致します)

※イベント時に撮影した画像をブログ等に使用させて頂く場合がございますので予めご了承ください。※イベント直前のキャンセルは、キャンセル料を頂く場合がございます。※小学生以下の方のご入場はご遠慮を頂いております。

【プロフィール】

青野賢一

BEAMS クリエイティブディレクター/BEAMS RECORDS ディレクター

1968年東京生まれ。「ビームス創造研究所」所属。執筆、編集、選曲、DJ、イベントや展示の企画運営、大学での講義など、BEAMSの外での活動を行う。著書に『迷宮行き』(天然文庫/BCCKS)がある。

http://www.beams.co.jp/

須藤絢乃(すどう・あやの)

アーティスト/フォトグラファー。京都市立芸術大学大学院 修士課程 造形構想修了、フランス国立高等美術学校交換留学プログラム修了。2011年、ミオ写真奨励賞審査員特別賞(森村泰昌氏より)受賞をきっかけに作家として活動を始める。自身や被写体の性別を超えた変身願望や理想像を写真に納め、絵画と写真の狭間にあるような平面作品を発表。2013 年、ニューヨークの国際写真美術館に作品が所蔵される。同年「幻影Gespenster」の作品群が2014年 キヤノン写真新世紀にてグランプリを受賞。2016年11月9日から12月9日まで芦屋市谷崎潤一郎記念館にて「細雪」をテーマにした個展を開催予定。http://ayanosudo.tumblr.com


【雑誌掲載情報】
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Zipper 2016 AUTUMN号

あちゃちゅむ2016AWルックのページにセルフポートレートが登場しています。
Zipper(ジッパー) 2016年 11 月号
https://www.amazon.co.jp/dp/B01IW56NLO

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水野しずx須藤絢乃 Photo by HIROMIX

ZUCCAのムックP.45に水野しずさんと一緒にに出ています。
ZUCCa 2016-2017 (e-MOOK 宝島社ブランドムック)
https://www.amazon.co.jp/dp/4800260043

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「あちゃちゅむ 2016-17 Autumn&Winter」

あちゃちゅむデザイナー、しんやまさこさんと京都の神社仏閣を取材しました。

また2017AWの新作ルックブックで、セルフポートレートを撮らせていただきました。

付録は金子国義さんとのコラボバッグとポーチです。

発売日 2016年10月20日発売予定
https://www.amazon.co.jp/dp/4396821263

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